【今こそつながろうプロジェクト】愛知県名古屋市より~仕事場を自宅に移して再スタート

だいぶ状況が改善されてきたものの、まだまだ気を抜くわけにはいかない新型コロナ感染拡大。このような時こそ、会員同士でつながっていきましょう!
全国各地で暮らす同窓の方々の【今】と【メッセージ】を届けていただきました。(執行部)

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■谷村留都(旧姓吉本)さん  24回生/小川ゼミ/愛知県名古屋市在住
住居学科卒業後、小川先生の紹介で稲冨建築設計事務所に4年間勤務。結婚後2年間アメリカに居住後、夫の実家のある名古屋に帰る。事務所勤務、子供二人の出産後、1984年から夫と設計事務所を開設、現在に至る
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春の庭
春の庭

夫と二人で始めた設計事務所、後継ぎもいないので昨年秋より縮小することを考えていた。
中途半端にやるよりは思い切って自宅に移すことに気持ちが傾き、4月からの移転に向け整理を始めた。いざ始めてみると思いがけない資料が出てきたり、昔の図面に見入ったり、この36年の仕事が走馬灯のように駆け巡る。

最初ぐずぐず言っていた夫が意外にも行動を始めたのでつられるように動き始めた。資料を整理するためには基準が必要で、それを決めるのが難しい。自宅に持ち帰れるものは限度があるので、未練を残すより、これから先、何が必要かを考えてみる。大切なものは体にしみこんでいるし、しみこんでいないものは身についていないと悟り、それからは堰を切ったように捨てまくった。

パソコン、電話の移設をもって移動が終了したが、そのころ、新型コロナウイルス感染予防のための緊急事態宣言がされた。東京は大変だなと少しよそ事のように見ていたが、なんと、名古屋飛ばしを恐れたのか、愛知県も4月17日から追認された。名古屋市で区政協力委員長(学区の住民代表)をしている夫は区役所で何度も打ち合わせをし、東京同様自粛が厳しくなった。テレワーク、在宅勤務が推奨されたが、「私たちは、やってるもーん」、とこのタイミングの良さに驚いた。

今までは職場と住まいは離れていたほうが所帯じみなくていいと思い、子育てしながらシャカリキに働いてきたが、60歳前後から少しずつスローダウンが始まった。10年以上前、UIFAという会で知り合った先輩が、「60歳過ぎたらリフォームや今までの施主のメンテナンスにシフトして、新築の仕事は若い人に任せることにしたの。」とのことに大変驚いたが、そのことが頭のどこかにあり、やはりそうなったかと納得した。

自宅オフィスになって1か月たった。これはこれで気ままに仕事ができ、悪くないなーと思っている。外出は買物と郵便局、銀行位しかなく、3度3度のご飯を作るのは大変だが、テレビ会議で今までの仲間とのつながりもある。思いがけなかったのは今回の引っ越しの案内を連絡がつく限りの施主に知らせたら、たくさんの返信をいただいた。

「家がいいのでステイホームが楽しいよ」という連絡が多く、大変勇気づけられた。今後住まいに対する考え方が変わってくる予感がした。

まだ決まらないが仕事のオファーの連絡もあり、捨てたものじゃないなとこの状況を楽しんでいる。コロナ騒動が収まったら近所のたまり場的な気まぐれカフェにするのが今の夢です。

名古屋の住居系のある女子大学で非常勤講師をしたことがあります。
その時に日本女子大学住居学科の先生たちの連携のすばらしさ、学生に対処する姿勢に一貫性があることを再確認し、いい環境で勉強できたと改めて感じました。

2020年5月18日
谷村留都

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