【ご報告】住居の会40周年記念 イベント<住居学科の大同窓会>

小春日和の穏やかな一日となった11月16日、住居の会40周年記念イベント「大同窓会」が行われました。会場の杏彩館には人があふれ、再会を喜ぶ声が響きました。

秋色の目白キャンパス

————
スタートは、目白台キャンパスの今昔物語を辿るような「キャンパスツアー」から。大変多くのご参加がありました。妹島和世氏設計・2021年竣工の「杏彩館」から始まり、佐藤功一氏設計・1926年竣工の「樟渓館」、妹島和世氏設計・2021年竣工の「百二十年館」、山下和正氏設計・2001年竣工の「百年館高層棟」、妹島和世氏設計・2019年竣工の「青蘭館」を巡り、最後は2017年に修復された「成瀬記念講堂」に集合して記念撮影をしました。

ジェンダーレストイレの見学
青蘭館見学
集合写真 @成瀬記念講堂

見学先に、その建築を模したとってもキュートなスタンプが設置されていたのも大きな目玉でした。この日だけの特別なスタンプラリーのコンプリートを目指して参加者の行列ができていました。

スタンプラリー 6場所でコンプリート!

————
大同窓会には13回生から71回生まで200名以上の参加がありました。小さなお子さん連れや受験を控えたお子さん連れなどご家族同伴の方もおられ、住居の会が大きなファミリーのようにつながりあった瞬間でした。

乾杯!

華やかなケータリングの軽食に手を伸ばし、楽しく喋り始めるとすぐ、あの日のわたしたちに戻れるという不思議…久々の再会にそこかしこで笑顔が咲き、新しい出会いもちらほらと。BGMには高橋公子先生が晩年に好んで聴かれていたCDが流れていました。ひとつの時代を共有する、親密な時間でした。

会場風景 @杏彩館

————
何より皆さんが楽しみにしていたのは、お世話になった先生方との再会です。会場がどよめいたのは今年96歳になられた小川信子先生のお元気な姿でした。住居学科2回生という小川先生の「あなたがたには新しい時代に向かって歩いていただきたい」というお言葉が沁み入り、背筋が伸び、目指したい大先輩がいることの幸せをかみしめました。

小川信子先生
篠原聡子学長

この日出席いただけたのは他に、ご多忙の中お顔を出してくださった篠原聡子学長、沖田富美子先生、鈴木賢次先生、石川孝重先生、定行まり子先生、富永譲先生、東利恵先生、宮晶子先生、平田京子先生、薬袋奈美子先生、キャズ・T・ヨネダ先生、泉名ゆかり先生、片山伸也先生でした。
ご挨拶なさる先生方の変わらない声、変わらないしぐさ……優しく厳しくご指導いただいた学生時代を思い出し、歳を忘れて学生のように無邪気に写真を撮り合いました。

————
歓談の合間に多くの方々が食い入るように見つめていたのは、会場に大きく貼られた「住居の会40年のあゆみ」「林雅子賞受賞者一覧」「住居の会奨励賞一覧」です。母校とはいえ知らないことばかりで、この資料をもとに話題が広がりました。

40年のあゆみ年表

また、住居の会執行部からは「キャンパス計画」についての説明があり、小谷部育子先生がこの計画にどれほど尽力されていたかを改めて思い起こす時間となりました。薬袋先生からは「今の建築デザイン学部について」のお話があり、進化しつづける大学の足取りも辿ることができました。
卒業すると大学からは縁遠くなってしまう人がほとんどですから、この40年間に起こっていたことが一気に分かる貴重な機会となりました。
————
母校とは不思議なものです。日常では忘れていても、ふとしたきっかけで久しぶりに戻ってみると、なぜか力をもらいます。「大同窓会」は、そんな心強さを改めて感じた日でした。お集まりいただいた方も、来られなかった方も、また次の節目に笑顔でお会いできますように。

2025年12月 住居の会 総務係 馬場未織