【鎌倉見学会】のご報告
「古都鎌倉で生まれ変わった美術館と旧ポンプ所~使い続けるための復元と改修~」
梅雨時にも関わらず、良い天気に恵まれた2023年6月16日に、今年度第1回の見学会が鎌倉で行われました。当日は、講師も含めて20人が参加し、おいしいランチもあり、楽しい1日となりました。
今回の見学会は、近代美術館の保存活動等に関わられた26回生の水沼淑子さんと近代美術館当時の改装工事に関わられた38回生の三木泉さん及び元坂倉建築研究所所員・近代美術館改修担当技術顧問の山岡嘉彌さんのご案内にて、継承され再生された日本のモダニズム建築の代表作を見学し、建物の保存・継承・再生の大切さを直に学ぶことができました。
10時半に鎌倉文華館に集合し、まず、講師の方々から、神奈川県立美術館が鎌倉文華館に生まれ変わった経緯や、何度かの改修工事についてのお話を伺いました。また、今回 参加予定だった小川信子先生が欠席されたため、急遽代わりにご参加いただいた、東大名誉教授で保存活動にご尽力されている藤井惠介氏にも補足説明を頂くことができました。
その後、自由見学の時間を取り、見学しながら、講師の方達に質問や、お話を伺うことができました。
見学や講師の方達のお話を伺うことで、坂倉建築の素晴らしさを再認識するとともに、その建築を継承していく為には、熱意と努力を重ねていくことの大切さを実感しました。最後は、池に面したピロティの気持ちの良い空間に集合し、そのあとのランチ会場である「MOKICHI鎌倉」へ向かいました。
MOKICHI鎌倉は、1936年に建設された 旧神奈川県営湘南水道鎌倉加圧ポンプ所がレストランとして生まれ変わったもので、当日は、レストランのオーナーで熊澤酒造の6代目蔵元である熊澤氏から、レストランになるまでの経緯や、内装についてお話を伺うことができました。2階席でランチを堪能した後、自由解散となりましたが、約10名は水沼さんのご案内で、長谷近くの建物も見学させて頂き、盛沢山な素晴らしい見学会となりました。
お忙しい中、お世話になった皆様に心より御礼申し上げます。
見学会にご参加いただいた方々からお寄せいただいたアンケートの結果をご報告いたします。
2023年7月 企画係