2014年7月12日(土)新泉山館にて、第22回総会と第15回住居の会奨励賞贈賞式が開催されました。
【住居の会総会の報告】
磯野会長の挨拶で会が始まり、今年の目標は「持続可能(Sustainable)な住居の会を目指して」という事でこれまで築き上げたものを若い世代へ繋げていきたいとお話がありました。
続いて、住居学科 平田先生からは今年度住居学科は94人のフレッシュなメンバーを迎えスタートしています。(博士課程では50代の方や男性も在籍しているとの事)。学科と してはアクティヴラーニング(プレゼン力やコミュニケーション力)を発信しています。また災害ボランティア入門の講座を文京区の協力も得て開講します。卒 業生なら誰でも日本女子大生涯学習センター会員になれるので是非参加くださいと。今後災害時必要とされる地域力には住居の会のような横のつながりが非常に 大切になるとお話し頂きました。
日本女子大学生涯学習センター 会員申込・問い合わせは ☎03-5981-3755
続いて総会では、以下の議案について報告及び議決されました。
第1号議案 2014年度役員組織
第2号議案 2013年度事業報告
会計報告/監査報告
第3号議案 2014年度事業計画
予算計画/監査紹介
以上拍手をもって速やかに承認されました。
【第12回 林雅子賞報告】
第12回林雅子賞に選定された橘田麦さん(作品:都市を見ている貴方をみている私のいる都市‐生きる余白とその周縁)に よるプレゼンテーションは仕事の都合で残念ながら実施できませんでした。代わりに林賞担当の菊地さんからこれまでの変遷についてお話頂き、2006年審査 委員長に妹島和世先生を迎えたのを機に一般公開の形式にすることで他大学等外部の方も見学に来れるようになり、回によっては見学者が100名を超える事も あるとの事です。また審査の際、先生からのつっこみにも頑張って答える学生の負けなさかげんが見ごたえがある等、ずっと審査を見てきた方ならではのお話を 聞くことができました。
次回の選定委員長は槇文彦先生、選定委員に北山恒先生に決定しています。
橘田さんの受賞作品については、第12回林雅子賞に詳しく掲載しています。ぜひご覧ください。
【第15回住居の会奨励賞贈賞式と報告】
第15回住居の会奨励賞、「NPOコレクティブハウジング社」宮前眞理子さん(26回生)
空き家を活用して地域コミュニティを再生しよう!!~タウンコレクティブのこころみ~の贈賞式と報告がありました。磯野会長より賞状と20万円の副賞が贈られました。
コレクティブハウスの活動を始めて20年、かんかん森(2003年)からタウンコレクティブ(2013年)までさまざまな形態の5つのコレクティブハスに 関わってきた経験からプライバシーが守られている家とコモンスペース(共同部)の組み合わせが重要なファクターになる。そのコモンスペースを活用して地域 に開き、食.学.動.遊の動機を共有する事が大切。今後増える空き家をコモンハウスとして活用しもっと楽しく安心に暮せる、住まい手が主導となって地域と つながって暮らせるまちを目指すことがタウンコレクティブの試みとのお話を頂きました。
宮前さんが、今はどうやって生きていくかだけでなくどう死んでいくのか、お金では買えない安心をどうしたら得られるのか、どう過ごしたら幸せなのか日々の 暮らしの中でとても大事になっているという言葉が印象に残りました。そういう意味において、暮らし方や生き方という視点で考えていく住居学科への期待は高 くなっていくだろう思います。
宮前さんの「空き家を活用して地域コミュニティを再生しよう!!~タウンコレクティブのこころみ~」は住居の会奨励賞に詳しく掲載しております。是非ご覧下さい。