2015.12.12 江戸東京博物館見学会に参加して
昨年12月12日、両国の江戸東京博物館にて住居の会企画の今年度2回目の見学会が行われました。当日は幸い暖かく晴天に恵まれて、お子様2名を含む12名が参加され、終始和気藹々の雰囲気で見学できました。
江戸東京博物館は菊竹清訓氏の設計で、隣接する国技館との調和を考え高床式の倉をイメージしてデザインされ、1993年に開館しました。敷地面積3万平米、7階地下1階の鉄骨造で地上部分の最高は約62メートルあり、これは江戸城の天守閣とほぼ同じ高さです。
1階は総合案内所や特別展示室、2階はレストラン、3階が外部空間である大きなピロティ、4階は収蔵庫、5,6階が吹き抜けの大きな空間がある常設展示室、7階は図書館、映像ライブラリーとなっています。常設展である江戸、東京の街並みや暮らしの様子は主に5,6階で見学します。
当日は3階の大きなピロティ部分の「江戸東京広場」で集合し、そこから専用エスカレーターで常設展示室の5,6階へと登って行きました。
見学に際しボランティアの案内の方が二人ついて下さり、二班に分かれての見学となりました。案内の方にはマニュアルは特に無いとのことで、それぞれに研究されたことを丁寧に説明して下さり、時々混じるオヤジギャグに笑いながら(苦笑失笑?)、あっという間に時間は過ぎていきました。
館内は大きく江戸ゾーンと東京ゾーンに分かれており、それぞれの時代の街並みや文化、人々の暮らしが再現されています。
6階入り口からすぐに、本物の檜で実物大(長さは半分)に再現した江戸時代の日本橋が吹き抜けにかかっており、そこを渡りながら左側に江戸ゾーン、右側に東京ゾーンが見おろせます。江戸ゾーンには実物大の歌舞伎小屋、東京ゾーンには文明開化時の新聞社が建っていてそれぞれの建物前の賑やかな雰囲気が再現されています。
橋を渡るとまず江戸時代初めの展示で精巧な模型や資料の数々があり、スロープを下って5階に行くと実物大の長屋、お店、芝居の舞台や各種道具があり、精巧な商家や街区の模型等も沢山展示されています。
この博物館では、当時の街並みや文化、様々な人々の暮らしが沢山の実物大の資料に実際に触れることによって、大変興味深く身近に感じられるふようになっています。
実際に手で持ち上げられる火消しの纏や行商人の天秤棒(重いです!)、中に入れるお姫様の駕籠(狭いです!)、歩いて回れる昭和初期のアパートの室内は我々世代には少し懐かしく、歌舞伎小屋前のかっぽれ踊りの実演は賑やかで、単に見るだけの博物館と違い体験することによって楽しめる要素が満載でした。
小さいお子様からお年寄りまで幅広い年代が楽しめますが、海外の方々にも人気があるようで、たくさんの観光客を見かけましたし、館内の透明な募金箱には様々な国のお金が入っていました。
お昼になって両国駅に近いちゃんこ料理屋さんへと移動しました。博物館のすぐ隣が両国国技館なので、一歩外に出て両国駅に向かう道ではすっかりお相撲見物の雰囲気が漂っています。そんな雰囲気も楽しみながら、参加者全員で美味しいちゃんこ鍋やお料理に舌鼓を打ち、楽しく時間が過ぎて無事今回の見学会を終えることができました。