『梅雨寒』が続く7月の東京。
そんな中でも、目白キャンパスでは、移植されたクスノキがしっかりと新芽を出し、皆さんに元気を届けているようでした。
さて、去る7月13日、この日も肌寒い雨模様の中、目白キャンパスで2019年度住居の会総会が開催されました。
第1部
井上会長の挨拶から始まり、小川先生のお話、学内幹事の古賀先生のお話のあと、本年度の議題へと進行しました。
井上会長(39回生)より
・3月より、係のなり手不足、財政難、係の編成・活動の見直しなどの課題を引き継ぎ、作業を進めている。
・学内幹事平田先生から準会員(学生会員)への勧誘のご協力のお申し出を頂き、また住居学科から林雅子賞基金への寄付(10万円)を頂いた。
・会員同士の親睦を深めるための企画・ミニワークショップなどを計画している。ぜひ多くの方にご参加いただきたい。
・今年度も引き続き住居の会の活動にお力添えをお願いいたします。
小川先生(2回生)より
・明日(7月14日)で、90歳!
・現在は墨絵と習字がライフワーク
・3件のNPOの仕事も継続中
・高齢者自身が、自分の生活をケアする力が年々弱まっていると感じる。孤立は最もよくない。友達を持ちよく話す、よく食べる、が大切。喋らない、体力がない、は思考力の衰えにつながる。メール等よりも喋ることが良い。
・林雅子賞について、生前林昌二氏からは『終わったら終わったでよろしい』との遺言のようなものを承っている。しかし、学生の励みにもなっているだろうし、学生を育てる意味でも大切に続けていかれたらいい。希望を託したい。
古賀先生(44回生・住居学科助手) より
ご都合により欠席された佐藤克志学科長、平田先生の代理として、古賀先生より学生の様子などをお話いただきました。
《2019年度総会 議事》
議長選出 本司さん(44回生)を議長に選出・承認の上、議事を進行。
第1号議案 2019年度役員選出
第2号議案 2018年度事業報告
第3号議案 2018年度収支報告及び会計監査報告
第4号議案 2019年度事業計画
第5号議案 2019年度予算
以上の議案が、拍手をもって承認されました。
第2部
【住居の会奨励賞応募のご案内ならびに第20回住居の会奨励賞報告・贈賞式及びスピーチ】
1. 本年度奨励賞の応募のご案内:小野副会長(42回生・奨励賞担当)より
※詳しくは→こちらをご参照ください
2. 選定会の報告:小野副会長より
奨励賞 『赤い椅子プロジェクト』
受賞者 平野亜紀子さん(36回生)
・3名の応募から選定。
・椅子という媒体を通して、住環境の保全・向上に取組み、地域との交流を深める活動が特筆すべき点として評価された。
3. 第20回奨励賞 プレゼンテーション
小野副会長からの報告に続き、受賞者の平野亜紀子さん(36回生)より活動について発表していただきました。
終了後、賞状及び賞金を小野副会長からお渡しして、
当日、駆けつけて頂いたプロジェクトのメンバーをご紹介くださいました。
※詳しい内容は→こちらからご覧ください。
【第17回林雅子賞報告ならびに受賞者からのビデオレター上映】
1. 選定会の報告:帆刈副会長(36回生・林賞担当)より
受賞作品 「一本の樹木と、建築 都市に森を作る新たな建築文明の提案」
受賞者 石川紗也佳さん(69回生・日本女子大学大学院)
・22点のエントリーの中から選定。
・懇親会は積極的な交流が行われ有意義なものとなった。
2. 第17回林賞受賞者 プレゼンテーション
ゼミ合宿のため欠席となった石川さんでしたが、パワーポイントを使ったビデオレターにてプレゼンテーションをしていただきました。
・樹木、建築、人は異なる時間軸を持つ
・樹木の成長に沿うように、ひとつの建築物を増殖させる
・劣化したものなどは減築させるなどし、新旧の木材、構築物が混在する建築物となる
・樹木と建築との関わりに興味を持っている
3. 選定会の報告及び次回選定会について:菊地さん(24回生・林賞担当)より
・今年はエントリーが22点となり、選定委員と学生との白熱した議論が5時間に渡って繰り広げられた。
・次回選定会は2020年2月15日(土)
・選定委員長は、原田真宏氏に決定。
【日本女子大学明桂寮についてのビデオ鑑賞】
総会後の明桂寮見学に先立って、住居学科の薬袋先生からのビデオレターという形でプレゼンテーションを拝見しました。
当時の写真や先生のお話から、明桂寮がどれほど斬新で美しい建物であったか、長い歴史の中で重要な意味や価値があったのか、大変興味深く、見学会参加者にとっては重要な予備知識となりました。おかげで見学会は大変盛り上がり充実したものとなりました。
※見学会の様子は→こちらからご覧ください。
(文・写真:広報係)