2020 年 9 月 26 日に 住居の会オンライン交流会が開催されました。
目的は、学生を含む縦の会員相互の交流と、人生 100 年時代のライフスタイルを考える場にしたいということでした。
20 代から 70 代のパネラー5 名の方に 在校時のこと、卒業後の歩み、そして これからの希望を語って頂きました。
5 名の方々のお話は 皆さん 素晴らしい内容で、元気をもらえたり、今後の自分の人生の参考にさせて頂けたと思います。
その後、グループに分かれてのディスカッションの時間があり、更に 2 次会もあって
楽しいひと時となりました。
初めてのオンラインでの開催でしたが、学生さんも多数参加して頂けたのは、嬉しいことでした。
オンライン開催で残念だったのは、食空間アーティストの山田美紀子さんのフィンガーフードの試食ができなかったことでした。また、是非 実食できる機会ができることを願っています。
■ 参加者アンケート結果
参加者にアンケートにお答え頂きましたので集計結果をお知らせいたします。
集計結果リンク先→https://jyukyo.net/wp/wp-content/uploads/2020/11/6e65e33ddb3788aaa0a23da67baf6021.pdf
■パネラーへの質問と回答
事前に参加者から頂いていた質問で、当日 お答えいただけなかったことを、後日 パネラーの方にご返答頂きました。
田中晴代さん(55 回生 アーキ田中一級建築士事務所)
Q: 個人事業主になったきっかけ&コロナ禍に思うこと
A: 新卒から 11 年勤めた会社を退職して 1 年半程、
仕事から離れ、何処にも属さず、ただの 1 人の人間として過ごした時期がありました。
実は会社を辞めたきっかけは妊活に専念するためだったのですが、時間はたっぷりありましたので、就活以来の「自分探し」も同時にしていました。
“自分にとって本当に大切なものは何か”
シンプルな問いですが、仕事に忙殺されていた時期はそれを見失っていましたし
見失っていること自体気付いていませんでした。
一度立ち止まったことで、自分の価値観を再認識することができ、
そして 30 代半ばで「自分の軸」を取り戻せたことはとても良かったと思っています。
その後、色々な方の導きもあって個人事業主として仕事をさせていただくことになってからも「自分の軸」はブレることなく日々の生活を送ることができていると思っています。
今回のコロナ禍でも、皆が一旦立ち止まり、当たり前に過ごしていた日々が当たり前ではないと気づかされ、考えさせられた時期だったのではないかと思います。
私自身も、疑問も持たず、あるいは気付かぬふりをしながら
現代のフィクションに乗っかって 生きていた部分があったなと思いました。
これからは、生きる上で価値のあるものとそうでないものをしっかりと選り分け、
限りある未来を大切に使っていきたいと思います。
そしてアフターコロナの時代が、より良い社会になっていくことを願っております。
馬場未織さん(46 回生 建築ライター 二地域居住を実践)
Q: 実際に田舎暮らし、遊休施設の活用と言っても、地域の人との関係性の中で実践するのは苦労も多いと思います。強い信念がないとなかなか成し遂げられないと思いますので、ぜひその思いをお聞きしたいです。
A: 土地の方との関係は、良好につくることができています。
特にコツもないのですが、しいて言えば、時間をかけて関係をつくることをいとわないこと。それから、取り繕わず正直でいること。
また、自分の価値観にこだわらずまず地域の方法を学び、いったん自分を預けてみること。
その上で、ひよらずに本当にいいと思うことをしみじみ貫くこと。
だと思います。お酒の関係などはそんなにないです。
いろいろな権力関係もありますが、深入りしすぎないで、好きな人たちと好きなことをやっています。
Q: 土地を見つけた経緯
A: こちらは「週末は田舎暮らし※」という本の中で詳しく触れていますので、どこかで手にとっていただければ幸いです。
土地探しには 3 年くらいかかり、いろいろな物件にあたりました。
※「週末は田舎暮らし」 馬場未織 著 ダイヤモンド社https://www.diamond.co.jp/book/9784478025055.html
佐藤貴子さん(清水建設株式会社設計本部 設計長)
Q: コロナ時代に思うことは?
A: 新しい価値観、生き方、建築の在り方が問われる時代になった。
Q: 仕事を続けることでの悩む時期はありましたか?
A: 悩む余裕が無かったです。目の前のことに全力で向かっているうちに多くの時間が過ぎました。
Q: 仕事を継続するために、乗り越えた壁は何ですか?
A: 誠意を持って、信念を貫くこと。
Q: お仕事と好きなことの組み合わせのバランスはいかがですか?
A: 組み合わせのバランスは、今後自分にとって適した方向に進めていきたいです。