今回は住居の会広報係の課外活動をご紹介します。
広報係の4月〜6月は会報の校正でメールが飛び交います。
ある日の校正作業メールに「代々木上原建築マップを見つけました。この辺りはかつての大御所の建築がひしめいていて楽しそうです。・・・」との追伸が。
こういうちょっとした情報、嬉しいです♡
会報編集作業を一休みしネット検索してみると、次々出てきました、有名建築家の設計した住宅。こんなに個人情報公開していいの?って心配になるくらいです。
よし!早速いきましょう!
運動不足解消にもいいですねと。
情報の張本人、谷村留都さん(24回生名古屋在住)が東京出張の日に合わせ、上原探索に出発!
参加者は谷村さんの他に尾崎澄子さん(24回生)、角田陽子さん(41回生)私植木(39回生)の4名です。(いずれも広報係の会報担当者デス。)
歩いたルートは以下のGoogle map 水色のラインどおり。最近こういうのが便利ですね。(最後に寄ったビールカフェの写真が消せず・・・(笑))
青木淳氏の斜めった不思議なおうち、吉阪隆正氏設計のかわいいユニークなおうち(ある有名な方に継承されたとか)、見つけるとなんとなく達成感があります。
工事中のおうちの前では庭師の方としばし歓談。プロのお話は面白いです。
「これは清家さんだけど、窓はリフォームしたのかしら?」
「この門の感じは建築家の家ね」
「この表札は歌舞伎役者かしら?」
なんておしゃべりや、勝手な想像をしながら歩いているとあっという間に時間が過ぎていきました。
代々木上原はアトリエ系事務所が設計した雰囲気のオシャレ住宅が沢山ありますが、古く荘厳な雰囲気の邸宅もたくさん残っています。
豪華なマンションの横には小さなアパートも。
歴史を感じる地域です。
起伏が多く、土地を生かしたこだわりの住宅などもあり、面白い発見がたくさんありました。
打ちっぱなしやパンチングメタルを使ったおうちもいくつか見つけ、バブル期はこういうのが全盛期だったねなんて思い出話にも花が咲きました。
ランチは谷尻誠さんのオフィス兼食堂、その名も「社食堂」にて。
優しいお味の定食がおしゃれな雰囲気で出てきました。
後ろでは、おもむろに図面と向き合っている社員の皆様が・・・。
こんなにお客様がくるとダサい恰好で仕事できないなーと余計な心配。
社食堂には建築やデザインの本も沢山おいてあり、ゆっくり読書しながらお茶もできそうでした。
上原と言えばモスクです。
日本最大のイスラム教の教会があります。
本場から持ってきたタイルや装飾がふんだんに使われた日本のイスラム教徒の聖地です。
一般の私たちも入れます。
入口でスカーフをかぶってしばしその広々とした空間の美しさを味わいながらついでに一休み。曇り空だけど1時間半くらい歩くとさすがに汗がじゅわー。
そして探索魂に火が付いた谷村さんと私は篠原一男氏の上原通りの家を経由し、槇文彦氏の代々木の教会へ足を延ばしました。(これは隣駅の代々木八幡の近くです)
し、しかし入口が全部閉まっている・・・。
いや、ストリートビューでは裏にも入口があったわよ!(谷村さんリサーチ)
裏口から忍ぶ怪しい輩2名。
いえいえ、そこはさすが教会。何か御用ですか?わざわざいらしたのなら是非お入りくださいと快くご案内頂きました。
沢山歩いて沢山見聞を広げた(つもり)ご褒美に最後は一杯のビールで乾杯。
私たち4人は年齢も違い、広報係の仕事以外ではつながりはなかったのに、こうやって会ってみると、建築という共通語があって、楽しいひと時となりました。
今回は代々木上原を探索しましたが、次の候補も上がりました。
日本民芸館の周りの駒場
清家清氏の建物がある雪谷・・・等々
皆さんのおうちの周りもすてきな建物の宝庫かもしれません。
<その後の私たちのお礼メールより抜粋>
・初めてお会いしたにもかかわらず、垣根がない感じは住居の方独特の感覚ですよね。
中略
世代が違うことで知らないことをたくさん教えていただいたり、世代が違っても感性は近いなと感じたり、
本当にいい学校だったといまだに感謝しています。
・先日は楽しい散策にお誘いいただき、ありがとうございました。
学生時代は大学の友人と建築家の作品巡りなどもしていましたが、最近はすっかり遠のいていました。(当時はバブル絶頂期、安藤忠雄さんの全盛期でした)
また再開してみたくなりました。
住居の会の皆さんは、「建築」という共通言語があるので、いいですね(*^-^*)
2022年8月 広報係 植木奈緒子(39回生)