平野啓子さん(21回生)の長崎斜面研究会の活動に決定しました。
詳細の活動内容は「住居の会だより 58号」p.3に掲載されております。あわせてご覧ください。
活動内容詳細pdf
【受賞のことば】
住居の会・奨励賞、ありがとうございます。
皆様方のお力添えが、長崎斜面研究会の更なる活動の広がりへと繋がりそうで、うれしく思います。起伏に富む地形が、観光や自然環境上ではプラスに働きつつ、日常生活において、個人の生活障害だけでなく、都市構造の歪さのため、活力の分散となっています。これは長崎の町の宿命であるのですが、目を転じると、眺望・通風・日照・景観に関して、平坦地では得られない独特の風情と良好さが、無償で手に入るところです。「坂の町体験ガイド」を自負しているメンバーが、観光客や研修客をお待ちしています。
長崎斜面研究会のホームページは以下の通りです。
http://www.shamenken.jp/
・活動目的
坂の町に暮らす高齢者や障害者を含め、誰もが「どの様に老いても、どの様な障害をもっても、住み慣れたところで安心して暮らしたい」という思いの実現を目指すことを目的とする。
・活動内容
坂の町で暮らす高齢者や障害者は外出障害、生活不適合、緊急時の障害という3重の生活障害を抱えている。それに対応し、会員が送迎しての、児童・生徒・学生の参加を含めたイベントや散歩による外出障害への支援と、住宅の改修や移動・移送機器の改修による生活環境改善策の提案等での、生活不適合への支援、研修・広報・交流による緊急時の障害への側面的な支援、中学生・高校生など次世代への伝承活動などの支援活動に取り組み、生活障害は、高齢者や障害者のみの問題でなく、地域住民が抱える潜在的障害であると捉え、地域ケアの考え方に基づく解決策を探る活動である。
・特記事項
医療・保健・福祉・機械・土木・建築などの専門職だけでなく、サラリーマン・企業OB・OG・学生・地域自治会関係者・行政職など幅広い方々の参加により、ハード・ソフト両面の活動を行っているが、特記事項としては、長崎市の福祉サービスの1つである移送支援サービス「行こう?で」は、当研究会による、介護保険外においても提供する移送サービスの必要性の指摘から生まれ、また、階段状の坂の道に設置された簡易型リフトは、低価格で省エネルギーな方法での階段昇降機器の提案が製品化され、市内の5ヶ所(観光地2ヶ所と住宅地3ヶ所)に設置されている。