第12号 谷村 留都 (24回生)

top_pic三角形の敷地に建つ家

母屋西側の三角形の土地を利用して建てた息子家族のコンパクトな住宅。
変形敷地を目一杯利用する為に建物の形を三角形と四角形に分解し、主たる居室を四角形部分に作った。結果的にはL型の構成となり浴室の一部とベランダが三角形で一番影響の少ない形にまとまった。主たる空間は2階につくり、1階は玄関と寝室。道路側には必要以上の窓は作らずうまく借景できる部分に大きな窓を作りメリハリをつけた。 余分な空間は排除し、使用頻度の高い部分は贅沢にしたので、面積以上に広がりのある空間になった。内部の仕上げ材は木とペンキを中心に家中を同じトーンでまとめてある。 空間の連続性に貢献するだけでなく、時間がたっても飽きず、使い回しが利く。

その後の様子

1年過ぎに訪れた時 みんながLDKですごすことが多く、娘たち(中、高校生)は最近、ロフトに仲良く布団を敷いて寝ています。無理して広くした個室は要らなかったのかしら・・・と奥さん。いえいえ、嫁に行って里帰りしたり、あるいは行かないで住み着いたりした時、間仕切りの建具をはずして広く使えるから心配ないのでは・・・と私。
物もさほど増えておらず、シンプルライフのお手本のような住まいです。

近況報告:プライベート

仕事と家庭のやりくりも20年経ち、昨年、次女が大学生になり家を離れたのをきっかけに、自分に卒業証書を出しました。その開放感のせいで遅くまで事務所にいることが増えましたが、犬の散歩が待っているので、歯止めがかかっています。
地方にいると同級生との接触も少なかったのですが、50周年の卒業展をきっかけに友人たちとの交流が増えました。あたらなステージを迎えたのでしょうね。それまでの時間に追われた生活のせいで自分自身の趣味を育てる余裕はありませんでしたが、今は新たなステージに向けて少しづつシフトしているところです。

谷村留都 24回生 (アール・アンド・エス設計工房)

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△図面をクリックすると拡大図面と写真をご覧いただけます(PDFファイル:1.6MB)
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設計概要

名 称: 三角形の敷地に建つ家
所在地:愛知県春日井市大留町
用途:専用住宅
竣 工: 2003年3月
規 模:木造2階建、一部RC造
面 積:延床面積 111.87㎡  1階床面積  51.40㎡  2階床面積 60.47㎡
設 計: 株)伊藤建築工房
施 工:アール・アンド・エス設計工房

事務所紹介

夫(所長)と所員3名のアトリエ事務所です。office
1年に1,2件、住宅以外のもの例えばビルとか工場がありますが、ほとんどは住宅です。
最近はリフォーム物件も増えています。

アール・アンド・エス設計工房