【開催報告】交流会「変わらないもの、変わりゆくもの」2023年9月23日開催

9月に入っても厳しい残暑が続いておりましたが、当日はすごしやすい秋分の日となり、5年ぶりに目白キャンパスの大教室に3名のパネリストをお迎えし、Zoomで同時配信を行う初めてのハイブリッドな交流会を開催いたしました。異なる職種でご活躍の卒業生パネリストの方々の興味深いお話、木下会長にもご参加いただいたパネルディスカッションでは学生さん達へ先輩ならではのメッセージもいただきました。その後、目白の会場は3グループ、Zoomでは2グループに分かれ、世代を超えた交流を深めることができました。

当日のダイジェスト動画を是非ご覧ください!

(約2分)

https://youtu.be/yiswuUXC_DI

妹島和世さん設計の百二十年館大教室の最新設備のおかげで実現した初のハイブリッド交流会が始まりました。アイスブレイクの「建築体操」では篠原学長設計の建築を真似てペアで協力してポーズをとって盛り上がりました。毎年恒例になる予感。。。

木下会長にご挨拶をいただいた後、パネリストの発表が始まりました。

最初のパネリストは、大成建設株式会社設計本部設計品質部BIM推進室、シニアアーキテクトの小杉東子さん(41回生)です。

学生時代は高橋研で、卒業後は新卒で大成建設株式会社に入社され、時代の流れとともに、BIM・コンピューテーショナルデザインの業務に関わることになったお話を伺いました。大手ゼネコンの最先端の技術を垣間見る機会となりました。

二人目のパネリストは、今年度から住居の会副会長の井上明日香さん(44回生)です。学生時代は小谷部研、卒業後は大手設計事務所から独立されて、経堂アトリエの代表と株式会社Plum Studioの代表取締役を務めていらっしゃいます。『ヒト・モノ・コト・イキモノたちを通して、暮らしの余白をデザインする』をモットーに地域とのつながりを大事にした活動を行われています。

最後は水谷優子さん(62回生)。学生時代は篠原研、大学院時代に携わったプロジェクトがとても有意義だったそうです。卒業後に入社した日本郵政の施設部からキャリアチェンジして(株)エクスナレッジへ。設計することよりも対話することに充実感を覚えるようになり「建築知識」の副編集長として建築にまつわるさまざまな知識を新しい角度で編集するというお話を伺いました。

パネリストの皆さんのプレゼンが充実し過ぎていて、時間が経つのがあっという間に感じ、久しぶりの現地開催の感覚なのか昨年よりも発表時間が短く感じました。

オンラインでは、定行先生と植田先生が参加してくださり、会場に投影されたZOOM画面からご挨拶と、多くの学生さんに知ってほしい内容だったとご感想をいただきました。

パネルディスカッションでは、木下会長とパネリスト3名が感想や質問を交わし、住居学科の学部化について時代とともに変わらざるを得ないことや変わらないでほしいことという視点でご意見が伺え、参加者も考える機会となりました。

最後に、学生さんへのメッセージをいただき、卒業生は共感するところ多く、参加されていた学生さんの心に響いたことと思います。

この後、会場では少人数に分かれて、パネリストの小杉さん、井上さん、水谷さんを囲んでグループトークが始まりました。同時にZoomでもブレイクアルトルームに分かれて自己紹介や感想など学生さんから60代以上の幅広い年代の参加者がそれぞれの思いや人生経験をざっくばらんに話すことができたのも楽しいひとときでした。


・小杉さんのグループでは研究室が同じというところから話が広がったり、手書きの学生時代から2Dから3Dへデジタル化した建築業界最先端の話まで話題は尽きず、皆さん興味津々でした。(写真左)

・井上さんのグループでは、幅広い年代の方々がいらして、それぞれのライフステージでの興味のあることや、仕事や生活についての話を、皆、興味深く伺いました。(写真中央)

・水谷さんのグループでは、少人数での会話に親近感が出ました。(写真右)
雑誌編集者のパネリスト水谷さんを囲んで、商社勤務、工務店勤務、再開発関連業務、大型建築物関連業務というように参加者の多彩なプロフィールや体験談を伺い、自分も豊かな経験を味わったような気持ちになりました。巾の広い領域に根付いた卒業生の活躍に学部再編に明るい未来を垣間見、後輩たちの才能と努力に、充実した未来が見えるようでした。

・Zoom参加の方でもブレイクアウトルームで二つに分かれて、1つ目のグループでは、卒業生のお母様と在学生のお嬢様という、親子で住居学科という方にもご参加いただきました。

・Zoomのもう一方のグループでは、学生さん2名を交え学部名称変更による環境の変化についてや、自身のこれからのキャリアのことなど、普段意識しないと考えないような長いタイムスパンを含んだ意見交換を行いました。

今回はテレビ会議システムを使い、現地とZoomの相互交流がスムーズにできました。参加者からのアンケート回答で、時間が短かかったというご意見が多く寄せられていることからも充実していたことが伺えます。今後も会員、準会員の皆さまに楽しんでいただけるよう、住居の会ならではの企画を行っていきたいと思います。


最後に、申込時に参加者から寄せられた質問やアンケートでの質問に、パネリスト皆さんからご回答いただきましたのでアンケートと合わせてご覧下さい。

パネリストへのQA集】はこちら

【アンケート結果】こちら

(企画係 41回生 市川登志子)(2023/11/09記)