2020年度 「第28回 住居の会総会」のご報告

オンラインでの総会の様子

2020年度「第28回 住居の会総会」のご報告

去る7月11日、2020年度住居の会総会が行われました。世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、執行部では、本年度はzoom(ビデオ・web会議アプリケーション)を活用してのオンライン開催を決め、新たな取り組みに試行錯誤しました。関心を持ってくださる会員の方に不自由をお掛けしないよう、慎重な議論と入念な準備を重ね、緊張の中でのスタートとなりました。


第1部

会の開催に先立ち、広報係よりzoom の設定、使用方法についての説明があり、その後、井上会長の挨拶にて総会が始まりました。続いて、日本女子大学長篠原聡子先生からのビデオレターが上映され、学科長の薬袋先生、学内幹事の平田先生、佐々木先生からお話を頂戴し、本年度の議題へと進行しました。

 

◆井上恵子会長(39回生)より
・このたびの新型コロナ感染拡大に伴い、罹患された方や生活に影響を受けられている皆様、また長引く豪雨被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
・総勢91名の皆様、及び住居学科から3名の先生にご参加表明いただき、厚く御礼申し上げます。
・本年度総会が、オンライン開催となる経緯について説明。
・新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、年度内の大学施設の利用が不可となり、以降の行事企画全てがオンライン開催となるため、本総会はその布石となる大切な集まりと考えている。
・大学や学科と連携し、住居の会の存在意義や価値を広く皆様に知っていただけるよう努めていきたい。
・住居の会初のオンライン総会をお楽しみください。今後も引き続き、住居の会の活動にお力添えを頂ければ幸いです。

◆篠原聡子学長(31回生)より
・学長就任に際し、住居学科卒業生からご支援などを頂戴したことへの謝辞、住居の会へのご理解とご支援についての謝辞を頂く。
・近年の本学学生の活躍はめざましいものがあり、論文や卒業設計の大会で賞を頂く機会も増えたましたが、住居学科だけでの取り組みには限界があり、学内全体が元気になる必要を感じていたことが、学長選出馬への背景の一つである。
・今後学長として、立地、人材など大学が持つ様々なリソースを引き出すプラットフォームを作りながら、編集作業を行い、社会に響くタイトルを提案していきたいと思っている。豊かなリソースの中でも、特に桜楓会、住居の会などのOGネットワークは大変な財産であると考えている。人々が長命になる中、女性が人生を豊かに暮らし、学び続け、社会に貢献することに対し、大学はホームとして働きかけていく必要があり、住居の会には大きな役割を果たしてもらいたいと考えている。大学としては、住居の会と連携したプロジェクトを仕掛けていきたいと考えており、協力をお願いしたい。
・住居の会への学生の入会に関しても、大学としても協力をしたいと考えている。

こちらから動画が視聴できます⇒https://jyukyo.net/jyukyo-gallery/6385/

◆薬袋美奈子先生(42回生)より
・石川教授が定年退職され、現在は江尻先生が後任として学生の指導に当たってくださっている。
・目白キャンパスでは、妹島先生が設計された建物が増え、来年度には、生田キャンパスが合流し、総合大学としてますます充実していくだろう。
・オンラインによる遠隔授業は、これまでと全く異なる学びの形を模索しているが、これまでにない魅力の発見もあり、折を見てご紹介をしたい。
・大学では、卒業生の学び直しを積極的に支援しているので、興味のある方はホームページなどをご参照されたい。
・雑司ヶ谷のまちづくり、明桂寮の研究など幅広い研究を行なっており、最近の研究では、道路で遊びやすい空間を考える社会実験を行った。また、住居学科OGの中でどんな方が研究者として、どのような研究を行っているのかを調べている。幅広い研究活動を行っているOGが多い一方、卒業生の建築離れも最近は多く見られる。

◆平田京子先生(37回生)より
・コロナ禍のもと、設計授業もリモートで行っている。不自由なことも多く、現役の学生の中には平行定規を使ったことのない学生が多く、模型の指導も困難である。学生には、コンピューター疲れの様相もある。
・現在は防災、避難所の研究を行っている。こちらの研究でも、コロナの影響が大きい。

◆佐々木貴子先生
・今年度初めて、オープンデスクの募集にもご協力を頂き、先輩方と学生が繋がれる場になればと思っている。

《 2020年度総会 議事 》

本年度は総会がオンラインにて開催されていることを勘案し、議長を選出することなく、議案については予め作成した動画を上映し、事前に受け付けた質問事項については執行部より回答をした上で、オンライン上でご承認を頂きました(承認時にオンラインで参加し、投票権を持つ62名中62名が承認)。

第1号議案 2020年度役員選出
第2号議案 2019年度事業報告
第3号議案 2019年度収支報告及び会計監査報告
第4号議案 2020年度事業計画
第5号議案 2020年度予算

《 住居の会奨励賞応募のご案内ならびに第21回住居の会奨励賞報告及びスピーチ 》

本年度は、オンライン開催ということを勘案し、贈賞式は割愛し、プレゼンテーションもオンライン上で行われました。質疑応答については、チャットを活用して行われました。

1. 本年度奨励賞の応募のご案内:小野副会長(42回生・奨励賞担当)より
※詳しくは、こちらをご参照ください→https://jyukyo.net/encouragement-award/882/

2. 選定会の報告:小野副会長より
奨励賞 『明桂寮を保存する会』
受賞者 早川静さん(38回生)、藪下美雪さん(35回生)、関村啓太さん(日本女子大学学術研究員)

プレゼン表紙
プレゼン表紙
※オンライン総会のため当日は贈賞式ができませんでしたが、後日受賞者の早川さんから賞状を持ったお写真を 届けていただきました。

※詳しくは、こちらをご参照ください
https://jyukyo.net/news/info/5110/

3. 第21回奨励賞プレゼンテーション

《 第18回林雅子賞報告ならびに受賞者からのプレゼンテーション 》

奨励賞同様、オンライン開催ということを勘案し、贈賞式は割愛し、オンラインによるプレゼンテーションが行われた。質疑応答はチャットを活用して行われた。

1. 選定会の報告:帆刈副会長(36回生・林賞担当)より
・受賞作品  『堀開き−過去を繋ぎ未来を拓く中心の再興−』
・受賞者     平井未央さん(68回生・院41回生)

プレゼン表紙
プレゼン表紙

※詳しくは、こちらをご参照ください→https://jyukyo.net/news/event/5872/

2. 第18回林賞受賞者 プレゼンテーション
・福井城を題材として、新しい街の中心の再構築を提案している。
・都市の中心の歴史的な変遷を分析し、現在中心を失い拡散してしまった都市について、拡散した中心を再び収束させ、まちの中心を再構築する。日本では廃藩置県の際に、城下町を利用し都市計画が行われたため、城の輪郭が今も都市の骨格として残っている。そして、そのほとんどが廃城令で外堀を埋められても、内堀を残している。福井城を題材に、内堀に遺された石垣を建築化させ、権威の象徴であった城址を親密な地域的な中心へと変え、歴史的遺構を未来へ繋いでいく。これまで建築を囲んできた石垣を、建築によって内包させ、石垣と人との距離をコントロールしながら、建築を特徴づけ、野外劇場、シェアオフィス、直売所・食堂、歴史博物館、石舞台を設計する。

3.次回選定会について
次回は2021年2月20日を予定している。ただし新型コロナ感染拡大の影響で変更になることもあり最新情報はホームページ、メルマガをご確認いただきたい。


第2部

初めてZOOMで行われた2020年度住居の会総会。第二部の特別プログラムは、表情筋研究家/アルゼンチンタンゴダンサー兼講師 間々田佳子さんによる『コアフェイストレーニング』講座でした。やや緊張しつつ、パソコンの前でスタンバイ。このエクササイズは内側に眠る未知なる魅力を引き出すとのこと。間々田先生のご指導の下、60種類もあるという表情筋を生まれて初めて意識しながら、目を思いっきり開いたり、前歯を8本見せたまま笑顔を作るエクササイズに夢中に・・・。報告を書くためにメモを取るつもりでしたが、そんな余裕など全くなく、50分間があっという間でした。お互いの顔を合わせられる日まで継続できれば、さらにパワーアップした私たちになること間違いなしです。

間々田先生によるレッスンの様子

レッスン後の笑顔!

総会1部、2部、その後のプチ同窓会も含め、計91名の方にご参加いただき、大変盛り上がりました。
ご参加いただいた皆様、先生方、運営スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。

今後のよりよい運営のため、総会参加者の方に「総会アンケート」をお願いしています。
すでにたくさんの回答をいただいていますが、まだの方ぜひご協力お願いいたします。
※総会アンケートはこちら  回答〆切:7月25日(土)→ 8月7日(金)まで延長しました