10月29日土曜日午前10時30分より帝国ホテル富士の間に於いて、9ヶ月間の準備を経て、盛大に小川信子先生の米寿のお祝い会を開催する事が出来ました。
小川先生のご友人も含め234名が集まり大変華やかな席となりました。
以下、写真とともに会場の様子を振り返ります。
第一部は小川先生のご講話です。
先生のお話は、先生の旧帝国ホテルとの思い出からはじまり、卒論で建築家ライトの幼稚園との出会いがあって、ライトの元で学んだ土浦亀城の事務所を経て住居学科に戻り本格的に児童施設の研究を始められた事、フレーベルの影響を受けた母親に育てられたライトとスウェーデンでの研究で深めた児童施設の研究の師祖であるエレン・ケイのつながりに至る小川先生の研究の道筋についての有意義なものでした。先生はこれからも道は「つづく」でお話を終え、皆さん、先生の旺盛な研究心に拍手喝采でした。
続いて第二部はお祝い会です。
まず、卒業生を代表して国際舞台で活躍する17回生の上野真城子さんからの祝辞、続いて残念ながら急用で欠席された後藤久名誉教授からのメッセージ、そして出席者の最長老である内田祥哉東京大学名誉教授の乾杯です。お三人とも小川先生がご立派なのは皆さん周知のこととし、ご自分の失敗談などユーモアたっぷりの楽しいお話をしてくださいました。おかげで次の歓談時間は終始和やかであちこちに笑顔があふれる楽しい時間となりました。
小川先生もたくさんの卒業生と再会出来、夢のような楽しい時間だったとのこと、嬉しい限りです。
楽しい時間はあっという間でした。
最後に参加者の記念の思いを記した目録と花束を贈呈し、幹事代表28回生定行まり子より小川先生の出版の歩みをご紹介し、先生からのお礼の言葉で会は終了となりました。
閉会後は、皆様まだまだお名残惜しいご様子、先生を囲んでの大撮影会となり、それぞれのカメラに納めました。
このお祝い会には、小川先生とご一緒に米寿を迎えられた2回生のご友人もお元気にご参加下さり、一番若い66回生の2人から花束を渡され、会場にいた全員が祖母から孫世代に至る住居学科の歴史を改めて肌で感じ、同窓会の楽しさを再確認出来た事を嬉しく思います。
個人情報の壁は予想以上に厳しかったにもかかわらず、最終的には皆様のお力によりこんなにたくさんの卒業生が集うことができました。
終了後もたくさんのあたたかいお言葉を頂戴し、私たちも達成感を味わうことができました。ありがとうございました。
住居の会の皆様のご協力にあらためて感謝致します。
なお、僅かではありますが残金は全額小川先生にお渡しし、お祝い会と小川先生から日本女子大学の発展を願い120周年記念事業に寄付いたします。
ありがとうございました。
小川信子先生の米寿をお祝いする会 代表定行まり子
(文責 藤井能子)