新型コロナウィルスと共存しつつ社会経済活動を行うアフターコロナの時代になりました。この時代をどう過ごしていくのか、会員の皆様からお寄せいただいたコラムをご紹介しています(執行部)
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■ 山本さと子さん(旧姓瀧口) 53回生/定行ゼミ/アメリカ、ニューヨークシティ、ブルックリン在住
※記念すべき【つなプロ】の第1回に登場していただいた山本さと子さんに、アフターコロナのアメリカ、ブルックリンの様子を再び寄稿していただきました。
※6月7日にメールマガジンでお伝えした記事に、写真を追加して公開しています
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American Head, Pioneer Head という英語をアート学校で教えてもらいました。黒人コミュニティへの人種差別や行き違いから始まったプロテストは今週末まで加熱し、人種問題、市民権問題、失業率の上昇、ウイルス自粛生活への不満など多くの原因が入り混じって街は混沌としています。アメリカ合衆国ではパイオニア精神が人種の枠を超えた人々の心に根付き、国を改革したいという悲痛の声が激しいプロテストという形で明るみに出ました。今週は午後8時以降の外出禁止令が発表され、またこの社会現象が世界に広がっていると報道で耳にして、我慢の限界に耐え兼ね泣き叫ぶ世界中の大人達の叫び声を静かにニュースを通じて耳にしています。
6月2日、科学者達は第六絶滅期が地球上で早まったと世界のメディアを通じて報道しました。自身の拙い語学力を頼りに各国の言語でその報道を確認したところ、それは人間達の行いが原因だと伝えています。わたしはブルックリンの小さな部屋で扉に鍵を掛け静かに社会現象を見守り、プロテストに準じて強盗や殺生が相次ぐ中、何故こんなにも人々が争い急ぐのか悲痛の思いで過ごしています。この諍いごとの後に、明るい未来が訪れる事を強く願いながら。
正直を言うと、ニューヨークの全ての人が親日家ではありません。差別と名付けるほどの事件で無かったとしても、自分に何一つ間違いが無いながらも驚く程辛い経験をするのが外国です。早朝の仕事の前にコーヒーショップで列に並び、人混みの中で唯一アジア人のわたしの顔を目にした途端に店員の女性がレジを閉めてしまった事もありました。そして全世界に人種問題が定義され、人々の気持ちは驚く程の速さで動き続けています。今の時代、特に2020年、在校生や卒業生で渡米を控えた皆様には厳しい競争社会の刺激を覚悟してこの街に降り立って欲しいと願います。「ニューヨークに住んで勉強をしています」過去には友人の羨望の的となったその会話は、今となっては違うものに変化することでしょう。わたしはビジュアルアーティストの一人として、今後はアートを通じて社会問題と向き合う事を心に決めております。日本女子大学の皆様の健康と安全を心よりお祈りします。
Photographer :
Luna G. Reiley
Siarra Maldonado
Ryan Ahn
2020年6月7日
53回生 山本さと子
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