新型コロナ感染拡大の影響で心細い日々を過ごしていらっしゃる会員の皆様へ。
このような時こそ、つながっていきましょう!
学生時代にお世話になった先生の【今】と【メッセージ】を届けていただきました。(執行部)
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■ 沖田富美子先生 13回生/日本女子大学名誉教授/千葉県市川市在住
昭和56年から日本女子大学専任教授。専門は住生活、住居管理、キッチンデザイン。
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退職後、東北、熊本、大阪での地震、台風の襲来による災害、温暖地域から熱帯地域にと言えるような高温の夏など自然の脅威に振り回された10年がたちました。令和という新しい年、そしてオリンピックの年である2020年は、楽しみを与えてくれるのではという期待に反し、新型コロナウイルスによる大変な年になってしまいました。
私の居住する千葉県も毎日感染者数増加(東京、神奈川に次ぐ)というニュースに不安を感じながら(テレビ、ラジオにかじりついて)ひっそりと過ごしています。これまで美術館や博物館めぐりが最大の楽しみでしたが、今は、読書で日々を送っています。暢気なことをと言われそうですが、しばしストレスから逃れていただければと、読んで面白かった本を紹介します。
■『カラー版 浮世絵』(岩波新書/2008年)
博物館や美術館に行って興味を持った分野の本を読むことが多いです。新型コロナが始まる前ですが、妹島和世さんが設計した「すみだ北斎美術館」を電車の車窓からよく眺めていたこと(残念ながらまだ行っていません)と、展覧会の宣伝がきっかけで浮世絵に興味を持ちました。
この本で版画の面白さ、例えば色の重ねかたによって遠近を表現するなど、写楽、北斎、広重など有名な浮世絵師だけでなく、裏方で刷っていた人たちがいたからこそ日本美術の代表とも言われる浮世絵ができたことを知りました。
江戸東京博物館「大浮世絵」展 (2019.11.19―2020.1.19開催)
画像引用元:岩波書店 https://www.iwanami.co.jp/book/b225951.html
■『日本の古典をよむ(2)日本書紀 上』(小学館/2007年)
東京国立博物館の「出雲と大和」展(2020.1.15-3.8開催)を見て、日本書紀が書かれた時代に興味を持ちました。
まず手にしたのがこの本です。こちらの本は原文と現代語訳がついていてわかりやすいです。日本の歴史の流れがわかり、その時代に何が起こったのか、ストンと落ちてきました。
上下巻を読破したところで同じシリーズの「古事記」「万葉集」も読みたかったのですが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で3月末に図書館が閉まってしまい叶っていません。
画像引用元:小学館 https://www.shogakukan.co.jp/books/09362172
図書館が利用できなくなってからは、昔読んだ本を読み返しています。
昔読んだ本も時を経て読み返すとまた感じ方が違って面白いです。
こんな時こそ、今まで読めなかった文学、芸術など趣味を広げる本を読んで過ごされるのも良いのではないでしょうか。
住居の会の皆さん、どうぞ元気に、この苦難を乗り越えていただきたいと思います。
2020年4月20日
沖田富美子
※お電話にてお聞きした内容を 執行部 井上恵子(39回生)が書き起こしました
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