目白の森スタート!~日本女子大学のキャンパスがリニューアル~

2021年4月20日、日本女子大学は創立120 周年を迎えました。
目白キャンパスが生まれ変わったとのニュースを聞き、早速大学に足を運んでみました。
キャンパスのグランドデザインは住居学科の卒業生、妹島和世さんです。
国内だけではなく、世界から注目が集まる素晴らしい学びの舎を写真で紹介します。

参考:新キャンパスの案内図 大学のHPより→リンク

新しい4 つの建物のご紹介

「百二十年館」写真をすべて見る

旧図書館、体育館があった場所に建つ地上3階、地下1階の建物。
西生田キャンパスから移動してきた人間社会学部の四つの学科の研究室、大、中、小の合計23の教室、学生滞在スペースなどがはいっています。
1階の半分以上はピロティ空間で、階段で中庭に降りると、地下1階の「ラーニングコモンズかえで」に通じています。

ラーニングコモンズかえで 写真をすべて見る

学外学修を推進する場。自治体や企業等と連携し社会への扉を開く場所として、学生の相談や支援を行っています。
語学学習や異文化理解の支援を行う、ランゲージ・ラウンジもあります。

「新学生棟」(杏彩館)写真をすべて見る

不忍通り側の入り口に面して建つ食堂、学生の滞在スペース。
図書館でも用いられているヴォールド状の屋根が採用されており、キャンパスの顔の一つとなっています。
1階は昼休み等、食堂の利用者が集中する時間帯に対応する施設で、300席が用意されています。
不忍通りからキッチンカーなども乗り入れ可能。施設内はWiFi、プロジェクター設備もあり、イベントなどにも使用することができます。
2階は曲線的なソファーが配置され、個々のスペースが確保できるとても居心地の良い空間。
友人との対話や、一人で静かに過ごしたり、自由に使うことができます。
敷地の高低差を利用して、入り口は不忍通り側の1階と八十年館側の2階に設けられています。
新学生棟の名称は学生からの公募により「杏彩館」に決定しました。

「図書館」写真をすべて見る

2019年4月開館。地上4階、地下1階の建物。
連続するスロープ、全館をつなぐ直通階段、複数のフロアを結ぶ階段がちりばめられ、全体がひとつながりに感じられる図書館です。
閲覧スペースのテーブルと椅子は旧図書館の家具が再利用されており、新しさの中にも女子大の歴史や懐かしさが感じられます。
SANAAデザインのラビットチェアもあちこちに配置されています。
2階の「ラーニングコモンズさくら」では、図書資料や視聴覚機材を利用した自発的な学修や研究の相談や支援を行っています。

「青蘭館」写真をすべて見る


図書館と合わせてつくられた学生の休憩スペース。
目白通りに面しており、学生だけでなく、付属幼稚園・小学校の保護者の皆さんも多く利用されています。
大学正門と図書館・青蘭館の間の目白通りは、これまで歩道橋で横断していましたが、歩道橋は撤去され、横断歩道で渡れるようになりました。

懐かしい風景 写真をすべて見る



樟渓館は健在でした。新しくまぶしい学び舎が立ち並ぶ中で、古く伝統がある建物の良さ、そしてそれを保存する大切さを教えてくれます。
住居学科の製図室はこの中にあります。作りかけの模型、T定規、黒板の明日の持ち物リストは卒業生には懐かしい風景でした。


新しいキャンパスは、新・旧の建物が混在していますが、目白通りから不忍通りまで、全体的に連続性が感じられる空間に生まれ変わっていました。
また、学生の滞在スペースが非常に充実したことも印象的でした。
現在はコロナ禍のため、入構が制限されていますが、地域の方も気軽に利用できるような開かれたキャンパスを目指しているそうです。

来年1月にはキャンパス見学会を計画しています。
コロナが収束し、無事開催できました際には、懐かしさと新しさの混じった新キャンパスをぜひ、ご自身で実感してください。

最後になりましたが、今回の取材撮影の際には、大学広報課の皆様には大変お世話になりました。あらためて御礼申し上げます。

(広報係・企画係)